2025年4月4日(金)~23日(水)・日曜日休廊
鴨居玲がこの世を去って、今年で40年となりました。
これまで5年ごとに大きな回顧展が全国の美術館で開催され、そのたび大変な注目を浴び、若い新たなファンが増え続けております。このように没してなお長く人々を惹きつける画家は珍しく、本年も京都、広島など各地で展覧が予定されておりますことは、生前深くお付き合いをさせていただきました私どもにとって、大変喜ばしい限りです。
並外れた容姿、ユーモラスで誰にでも柔らかに接する人柄とは裏腹に、描き出されるのは暗く重いテーマです。深い心の叫びや哀しみ、孤独、常に抱えた「人間とは何か」「事務んとは何者か」という問いに描くことで向き合い続けました。本展では、油彩画をはじめパステル画、デッサンを一堂に展覧、また当時の写真や遺品の一部を併せて展示し、鴨居玲という画家を改めてご紹介いたします。鴨居玲がいつまでも皆様に愛され続けることを願いやみません。