2024年4月11日(木)~24日(水)・日曜日休廊
朝井閑右衛門は1936年の文部省美術展覧会にて文部大臣賞を受賞、一躍画壇の寵児となりました。
第二次世界大戦後は既存の画壇とは距離を取りつつ、新樹会を結成。電線、薔薇、ドン・キホーテ、道化など、同じモチーフを何度も繰り返して描き、空想を交えた独特の絵画世界を築きました。
その生涯の主要な主題の中でも特に、晩年は薔薇を多く描きました。絶筆も薔薇作品でありました。ぽってりと厚みのある画面の薔薇は、重厚で絢爛な華やかさを放ち、今なお多くの愛好家の心を捕らえます。
本展では朝井閑右衛門の作品20余点とともに、朝井と同じく薔薇に魅せられた画家たちの「薔薇の名作」を展覧いたします。ベルナール・ビュッフェや藤田嗣治、また日本近代洋画を代表する梅原龍三郎、林武、などそれぞれの個性際立つ作品に、どうぞご期待ください。