2024年1月11日(木)~25日(木)・日曜日休廊
このたび日動画廊では、100周年記念事業として「向井潤吉展」を開催いたします。
向井先生は1901年に京都で生まれ、激動の20世紀を生き抜き、変化する日本の姿を記録する絵画の制作に、生涯を捧げました。敗戦後1945年に新潟を取材した作品を制作して以降、生涯の主題として民家を描き続け、その作品は2000点に及ぶと言われています。
戦禍において、また戦後は高度経済成長期の社会状況において、日本の民家は急速に消され往く運命にあり、その姿を描きとめるべく向井先生は奔走されました。先生の画業は、単に失われてゆく民家の姿を描き残すことにとどまらず、変貌しゆく日本の風土、文化、生活を記した貴重な記録ともいえましょう。