2017年2月28日(火)〜3月11日(土)・日曜日休廊
「脇田和・奥村光正 〜響きあう色彩〜」のご案内を申し上げます。
脇田和はベルリン国立美術学校で学び、鳥や子供を主なるモチーフに詩情豊かな内的世界を表現する作家として2005年に惜しまれて世を去るまで、幾多の作品を残されました。脇田の真なる芸術性を互いに唱えた仲間の一人、小磯良平の門下生であった奥村光正は、東京藝術大学在学時より稀有な才能を開花させ、1972年に渡仏。1997年パリで突然の生の終わりを迎えるまで、国際的に活躍をしました。何よりその透明感のある豊かな、そして洗練された色彩と造形に、没後20年となるいまなお、讃美の声が絶えません。
本展では生前交流のあった脇田と奥村の遺作を約20点ずつ厳選し、それぞれの詩、それぞれの色彩が奏でる芳醇な調べをお届けいたします。ひとびとの心に届く旋律が、会場にあふれ響きあいます。ご来廊をお待ち申し上げます。